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子宮鏡について

不妊治療と子宮鏡について、つばきウイメンズクリニックの須賀真美医師に教えていただきました。

当サイトのつばきウイメンズクリニックページ

つばきウイメンズクリニックは、一般産婦人科診療だけではなく、不妊治療・無痛分娩・ウイメンズヘルスケアを中心とした診療を行うクリニックとして、2015年10月に愛媛県松山市に開院しました。
「専門性の高いかかりつけ産婦人科」としてお気軽にご来院いただけるようなクリニックづくりを目指して、確かな医療のご提供だけでなく、患者様との信頼関係を大切にし、心地よく診療をお受けいただけるよう心掛けておられるクリニックです。

不妊治療のクリニックは都心部に集中していますので、四国にこのような専門性の高いクリニックがあることは、患者の皆さんにとって非常に心強いのではないでしょうか。

 

 

[須賀 真美医師]

子宮鏡検査

子宮鏡検査とは、腟から子宮の中に細いカメラを挿入して、子宮の中の様子を直接観察する検査のことです。

一般的に、子宮の中にポリープや粘膜下筋腫が疑われる、または子宮内腔になんらかの異常が疑われる場合や、不妊症の方に検査を行います。

おおよそ月経開始5〜9日目頃に外来で検査をします。

当院での子宮鏡検査は「軟性鏡」を使っています。太さが3~4mmと細く、胃カメラのように柔らかく先端を自在に曲げることができるので子宮の中をくまなく観察できます。

子宮の入り口を広げることなく検査ができて、観察だけなら2~3分と短時間で終わります。痛みは少ないので麻酔は必要ありません。

正常な子宮

 

子宮内膜ポリープ

検査をすると、内膜ポリープを発見することがあります。一般的に、不正出血や月経の出血がだらだらと続くという症状がある人もいますが、不妊症で来られている方の多くは症状がありません。

内膜ポリープは、妊娠や流産の原因となる場合があり、ポリープの大きさや場所、数や炎症の所見によって、ポリープ切除を提案することがあります。

また、多くは良性の腫瘍ですが、中には悪性(がん)のこともあります。

ポリープをとって組織検査を行うことで確実に診断できます。

悪性ではないことを確認することで、その後も安心して不妊治療を続けることができると思います。

子宮の中に多くのポリープが存在(多発内膜ポリープ)

 

子宮鏡下ポリープ切除術

ポリープ切除の方法には、(子宮鏡を使用しない)内膜ポリープ摘出術、子宮鏡下ポリープ切除術があります。近年、医療機器の進歩によって、カメラの直径が細くなり、痛みが少なく、子宮にも負担の少ない子宮鏡手術が可能になってきました。

当院でも日帰りで子宮鏡下ポリープ切除術を行っており、体への負担を少なくし、かつ確実にポリープを摘出するようにしています。

手術後は、次の周期から妊娠が可能です。

子宮鏡下ポリープ切除術

 

その他、子宮鏡手術を要する疾患

子宮粘膜下筋腫と診断された場合は、筋腫の部位、大きさ、突出度、自覚症状、不妊との関連性によって、手術が必要かどうかを判断します。

手術の難易度が高い場合は、高次病院での手術となり、数日間の入院を要します。子宮内腔癒着、子宮奇形なども同様です。

 

つばきウイメンズクリニック内視鏡手術部門部長:須賀真美(産婦人科専門医)

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