メニュー

保険適用のためにやっておくべきこと

2022年3月:不妊治療を保険適用で受けるために、今のうちにやっておくべきこと

 

今回の保険適用の内容を見ていくと、保険適用を受けるにあたり注意しておくべきポイントが見えてきます。

保険(レセプト)の審査で通るのかどうか、実際には都道府県ごとに基準が若干違いますが、ここは抑えておきたいという所を見ていきましょう。

 

2022年3月4日に発表された『令和4年度診療報酬改定』を見ていくと。

スライドの12枚目、『生殖補助医療に係る医療技術等の評価 ④(採卵術、AMH)』の項に以下のような文言があります。

 

[算定要件] (1)不妊症の患者又はそのパートナーが次のいずれかに該当する場合で あって、当該患者及びそのパートナーから採取した卵子及び精子を用 いて、受精卵を作成することを目的として治療計画に従って実施した 場合に算定する。その際、いずれの状態に該当するかを診療報酬明細 書の摘要欄に記載すること。

ア 卵管性不妊

イ 男性不妊(閉塞性無精子症等)

ウ 機能性不妊

エ 人工授精等の一般不妊治療が無効であった場合

 

ア 卵管性不妊

卵管性不妊とは、卵子と精子の出会う唯一の通り道である「卵管」が狭い(狭窄)場合や、詰まっている(閉塞)ことが確認されていて、そのままでは自然妊娠が難しい患者さんですね。

卵管の状態を確認するためには、子宮卵管造影検査を受ける必要があるのではないかと考えられます。

その結果、狭窄や閉塞が確認できていれば、体外受精を受ける理由が出来ます。

 

イ 男性不妊

男性の精液検査結果などにより、精子濃度や運動率を調べておく必要があるでしょう。

その結果、自然妊娠が難しくて体外受精が必要だとの診断がつけば、スムーズに体外受精を保険適用で受けられるでしょう。

 

ウ 機能性不妊

機能性不妊とは原因不明の不妊の事で、様々な検査を行ったけれど、夫婦ともに問題が無く、タイミングや人工授精などの治療を行っても、なかなか妊娠できない場合をいいます。

この「なかなか妊娠できない」というのが、どのくらいの期間になるのかが、現段階ではよくわかりません。

ただ、1回の人工授精で妊娠しなかったから、すぐに体外受精とはならないのではないでしょうか。

管理人の個人的な感覚では、3ヶ月~6ヶ月程度の治療実績が必要ではないかと思います。

ただし、女性の年齢が43歳未満という年齢制限があるため、例えば38歳以上とか、40歳以上など、ある年齢以上であればいきなり体外受精からスタートできるのではないかと思います。

 

エ 人工授精等の一般不妊治療が無効であった場合

これは前項の機能性不妊と同じような感じですが、人工授精を3~6周期行ったが、妊娠に至らなかった等の理由が必要になるでしょう。

 

いよいよ来月に迫った、不妊治療の保険適用ですが、4月1日になったから、すぐに体外受精が出来るとは限りません。

出来るだけスムーズに保険適用を受けるため、できる準備をしておきましょう。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME