不妊症・不育症ピアサポーター
ピアサポーターって?
日本助産師会が厚生労働省の委託を受け、ピアサポーターを養成するとの事です。
ところで、ピアサポーターって何のことでしょう。
ピアサポートとは、同じような立場や課題に直面する人がお互いに支え合うことです。英語では「peer support」。peerは「仲間」、supportは「支える」という意味です。
ピアサポートは2000年代に米国で精神保健福祉の分野から始まりました。現在は障害者や、がん・難病の患者、産前産後に悩む親、アルコールや薬物中毒、そうした人たちの家族などにも広がっています。最近は学生同士で支えあうピアサポート制度を取り入れる大学も増えてきました。当事者には周囲の人には言えない悩みというものがあります。支援する・されるという関係では一方的に専門家・支援者が支援するために、本音を出せなかったり自然な人と人との関係性がうまれづらいという課題もありました。ピアサポート活動では「支援する・される」から「支える・支えられる」という関係性をつくることができ、当事者同士で本音を出して体験を語り合う機会になります。だからこそ対等でいられるピアサポートが求められているのです。
ピアサポートは1対1のこともあれば複数で話すこともあります。グループで話をするときは、例えば輪になって座り一人ずつ自分の悩みなどなんでもいいので話していきます。全員が話し手であり聞き手になります。語りを通じて同じ境遇の人の話を聞いたり、自分で言葉にしてみたりすることで、自分の抱えた課題に気づき向き合えるようになっていきます。
不妊治療におけるピアサポーターとは、様々な悩みや不安を抱え、複雑な精神心理状態にある不妊症・不育症患者が、気軽に相談できる相手ですね。
医療職以外の方でもピアサポーターとして活躍できるように、助産師会が研修を行ってくださるようです。
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今悩んでいる人
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かつて悩んでいた人
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身近な人が悩んでいる人
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悩みを理解したい人
このような方で、不妊治療で悩んでいる方のサポートをしたいと思った方は、是非プログラムに参加してみてください。
不妊治療中は、自分自身を責めてしまったり、落ち込んだり悩んだり、不安定な状態に陥りがちです。
自分ひとりだけじゃないと感じられたり、悩みや愚痴を聞いてもらえる相手がいると感じられることだけでも、救われる方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
ピアサポーター制度、素敵な取り組みです。